T-MESSAGE VOL.38

あっという間に4月が終わり、当社の第40期決算まであと1ヶ月となりました。
今年度も期初からいろいろな事がありましたが、皆様の変わらぬご愛顧とご支援を賜りまして、無事に決算を迎えることができそうです。誠にありがとうございます。
今期は残念ながら、無災害継続日数が途切れてしまいました。「災害は二人連れ」とはよく言いますが、一件起こると必ずと言っていいほど、続けて災害が起きます。今回は立て続けに3件発生しました。浦安市の物流倉庫の屋上に仮置きしていた太陽光パネルが強風で飛散、屋根に穴を開けてしまうという物損事故から始まり、多摩では足場材の小運搬中に、足場作業員が草むらの中の突起物を踏み抜くという労働災害、最後は(「最後」であって欲しいと願っています)、東松山で当社がリースしたフォークリフトを、回収に来た運送会社の運転手が、トラックの荷台にフォークリフトを運転して積み込もうとした際に、荷台に掛けた2本の道板からタイヤが脱輪して地上に転落するという物損事故です。運転手は無傷でしたが、アスファルト路盤を破損してしまいました。1件目の資材の風散に関しては、元請会社の基準通りの風散養生をしており、現場所長とも養生状況を確認、OKをもらっていたにも拘らず、想定外の強風でパネルを固縛しているラッシングベルトが破断し、又は弛み、パネル材をまき散らす結果となりました。2件目に関しては、資材の小運搬経路がひざの高さまで草が生えているような場所で、草むらの中にまさか突起物(過去の建築物のRCの塊から突き出た鉄筋)があるとは想定しておらず、踏み抜くという災害でした。被災者は4日以上の休業が確定しています。3件目は、当社としてはフォークリフトを納品してもらい、リース品として使用し、返却するということしか頭にありませんし、回収に来た運転手がフォークを自ら運転して荷台に上げるという行為が、回収時の本来の手順から逸脱しているという知識が無く、まさか、脱輪して転落するとは想定していませんでした。3件ともに共通しているのは、「まさか〇〇になるとは、想定していなかった」という事です。しかし、この考えの続きが「予想外の事が起きたのだから、私が悪い訳ではない」ではいけません。3件とも、防ぐ手立てはあったが、それを知らなかった、考えなかった、やらなかっただけなのです。起きてしまった災害を、「知識・認識・意識」を高める良い機会にする事で類似災害再発を防ぐ。事故や災害が起きてしまったら、この考え方で取り組むしかありません。
「まさか〇〇になるとは」ではなく、「もしかしたら〇〇になるかも」と考えましょう。
「仕事は明るく楽しく真剣に」来月もどうぞよろしくお願い致します。


株式会社 藤政工業
代表取締役 藤代政宗

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