T-MESSAGE VOL.42

日頃は、弊社の事業に多大なるご協力を賜り、誠にありがとうございます。
お盆も過ぎて、ものすごい暑さというのは少し落ち着いたような気がするのですが、
皆様、お変わりございませんでしょうか?
私事になりますが、先日、父の法要と母方のお墓のお墓参りに行ってきました。父は亡くなって3年が経ちました。3回忌というのは亡くなった年を1回忌として数えるそうで、今年は4回忌で3周忌という年になります(宗派によって違いはあると思います)。
お墓をきれいにし、お経を上げてもらい、古い塔婆を新しいものに替えて、住職の説法を聞きます。「お墓参りをして、先祖の供養をすると、先祖を敬う心が先祖に届くと同時に、子孫を大切に思う先祖の思いも、子孫の心に入ってくる。そうすることによって、先祖は子孫を禍(わざわい)から守ってくれる。」とのお話でした。
これは宗教の話なので、この話が正しいか否かということではありません。皆さんが信じられている宗教がおありなら、その宗教の考え方で信心されればよいと思いますが、私はこの住職の話は心にストンと入ります。先祖が命を繋いできてくれたからこそ、今の自分があるというのも、そのとおりだと思っています。
生きていると、うまくいったりいかなかったりで、喜んだり苦しんだりしますが、全て自分本位の感じ方で毎日を過ごしています。仏教では「生老病死」という四つの苦しみがあると説いています。生きる苦しみ、老いる苦しみ、病の苦しみ、死の苦しみです。毎日、具体的に感じているかは個人差がありますが、生きている限り、この苦しみは常にあります。
そして、「生きる」ということに執着すればするほど、この苦しみに対する恐怖感が湧いてきます。眠れぬ夜を過ごすこともありますし、自ら生きることを止めてしまう人もいます。
でも、「生きている」のではなく、「生かされている」んだということに気が付くと、この恐怖感は少なからず薄らぎます。自分本位で動くだけでなく、少しだけ他人本位で動いてみると、以前よりも少しだけうまくいくことが増えることに気が付きます。
明るい陽の光の下でライトを照らしても、その輝きは感じられません。夜の暗闇の中でライトを照らして初めて輝きを感じることができます。陰があるから光れるんですよね。
これを日本語では「お陰様」と言います。陰になってくれている他人(ひと)様がいるから、自分が光り輝ける。これを忘れてはいけませんね。
ご先祖様が繋いでくれた命で、「お陰様」に「生かされている」ことに感謝する。
「仕事は明るく楽しく真剣に」来月もどうぞよろしくお願い致します。


株式会社 藤政工業
代表取締役 藤代政宗

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