T-MESSAGE VOL.46

日頃は、弊社の事業に多大なるご協力を賜り、誠にありがとうございます。
協力会社の皆様におかれましては、お変わりございませんでしょうか?
このメッセージを書いている今日は大晦日です。江戸時代までは月の満ち欠けを暦とする太陰暦でしたから31日はなく一年の最後の日は12月30日でした。十日をとおか、二十日をはつか、と読むように、三十日(晦日)をみそかと読み、一年最後の三十日(晦日)で大晦日と読むことはご承知の通りです。ちなみに大晦日の「晦」は一文字で「つごもり」と読みます。ひとつ、ふたつ、みっつと数えていくとみんな「つ」がつくのに、ここのつ、とお、と、十だけは「つ」がつきません。「つ」がこもる(隠れる)ので、「つごもり」。
だから、大晦日を「おおつごもり」という読み方もします。15日が満月で、30日は月が隠れる(新月)から、つきがこもる(かくれる)で、「つごもり」と読むという説もあります。どちらにしても、昔の日本人は、ある日にちをそのまま呼び表すのではなく、一つひねって呼んだところが粋ですね。 江戸時代は現代よりも平均寿命は短く(30歳にも満たない)、暮らしも現代より貧しかったと想像しますが、もしかしたら心の余裕というものは、江戸時代の方があったのかもしれません。医学も未発達で社会福祉も充実してはいませんでしたが、町民は「粋」や「風情」を今よりも楽しみ、短い人生を楽しんでいたのではないでしょうか?それは今に残る江戸の町民文化に触れることで感じることができます。身分制度の枠にさえ入れない被差別階級の人達もいたのですから全てが素晴らしい世の中だったわけではありませんが、月の最終日を「つごもり」と呼ぶ心の余裕は持ちたいものです。
さて、明日から令和7年です。来年に向けていろいろと思うことはありますが、まずは元旦に大きな災害が起こらないことを祈ります。そしてロシアとウクライナの戦争をはじめ、次々と起こる紛争や戦争が一日も早く終わり、平和な世界が実現することを祈ります。
どうすれば世界平和は実現できるのでしょうか?こんなことを考えても、何一つ世界平和に寄与できないことは分かっています。しかし、国連は、争いを防ぐ為には貧困を無くすことだと言っています。衣食住を確保し、働いて自分や家族を養い、それを継続させることができれば、少しづつ貧困を無くしていくことができ、やがてそれは世界平和に繋がっていく。「一隅を照らす これ即ち国宝なり」の言葉通り、まずは己の場所で一生懸命に働き、世界平和に繋げていきたいと思います・・・少し大きく出過ぎましたかね?(笑)
「仕事は明るく楽しく真剣に」 本年もご愛顧賜り誠にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い致します。
末筆になりましたが、皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。


株式会社 藤政工業
代表取締役 藤代政宗

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