T-MESSAGE VOL.47

日頃は、弊社の事業に多大なるご協力を賜り、誠にありがとうございます。
お陰様で新しい年を迎えることが出来ました。本年もよろしくお願い申し上げます。
さて、あっという間に1月が終わってしまいました。昨年の1月には能登半島に大きな地震が起きましたが、インフラの完全復旧はまだ出来ていません。今年の1月には埼玉県八潮市で道路の陥没事故が起きました。老朽化した下水道管の腐食が原因と言われていますが、運転手が1名救出出来ていません。大勢の市民が影響を受けており、こちらも完全な復旧までには時間がかかりそうです。老朽化で寿命を迎えようとしているインフラ設備は、全国で膨大な数量にのぼるというところが、この事故の恐ろしいところです。いつ、どの市町村で起きてもおかしくなく、発生した場合は大勢の市民が被害を受け、復旧にもかなりの時間と労力を要します。蛇口をひねれば水が出るのは当たり前と思っていますが、建設・土木業界に携わる人たちの絶え間ない努力が、その当たり前を維持しています。世の中にある職業で不要な職業はありませんが、「衣食住」は生きていく根幹であり、建設業で働く我々は、社会を維持していく為に絶対に必要なエッセンシャルワーカーです。
そのエッセンシャルワーカーである、「建設現場で働く技能労働者」の減少は危機的状況を迎えています。新規入職者を確保し、国土を保全していくにはどうしたらいいのか?
その為に国は、建設業キャリアアップシステムを導入しましたが、本当に建キャリで技能労働者が増えるのでしょうか?外国人労働者に頼ればいいのでしょうか?機械化/DX化を推進すればいいのでしょうか?多分、そのどれもが正解ですが、それだけでは足りません。大体、建設業全体が、自国の若者がなりたがらない職業、行きたがらない業界ということがそもそも大きな問題です。その解決方法としてまずは、高収入と安定性、そして体力的に現場労働が厳しくなってきてからのセカンドキャリアへの道、この辺りの実現が必要です。
ではどうすれば現場技能者の収入を上げられ、どうすれば安定性を確保できるのか?
経営者として考え、実行していかなくてはならない部分と、個人個人が考え、実行していかなければならない部分とがありますが、いずれにしても、「人と同じことをしていてはダメ」だということは間違いありません。言葉で言うほど簡単ではありませんが、
「一隅を照らす これ国宝なり」の教えの通り、まずは自分から、自分の会社から、一緒に働く仲間から、「今より少しよくしていく」ために、脳みそにいっぱい汗をかいて取り組んでいきたいと思います。
「仕事は明るく楽しく真剣に」 来月もどうぞよろしくお願いします。

 

株式会社 藤政工業
代表取締役 藤代政宗

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