T-MESSAGE VOL.54

朝晩は、随分涼しくなりましたが、日中は清々しい、秋らしい陽気となりました。
寒暖差が大きいので、皆さんお身体には十分、お気を付けになって下さい。
今日はD社の協力会の関東の地区役員の一人として、千葉県の成田山新勝寺で安全を祈願する行事に参加します。この「成田山奉賛会」という活動は歴史が古く、伝統の行事になるのですが、一度は消滅の危機もありました。その時の有志の尽力で存続されているのですが、伝統というものはただ続いているのではなく、続く努力を続けているから存続できていると思います。日本は創業から何百年という歴史の長い企業が世界一多い国だと言われていますが、それぞれの企業が存続する為に、たゆまぬ努力を継続してきて、今があります。その一方で、企業30年説では、企業の生存率の推移として、5年後:約20%、10年後:約6%、20年後:約0.3%~0.4%、そして30年後は約0.02%と言われており、30年後には1万社の内、2社程度しか残ってないという計算になります。では、企業が存続する為に何が重要かということになりますが、主に次の5つが挙げられています。
①経営基盤の強化 ②コスト削減 ③継続的な革新 ④後継者の育成 ⑤社会への貢献
これら5つの課題を常に同時並行で取組んでいかねばなりません。日々、目の前の課題に悪戦苦闘しているだけでは生き残れないという事ですね。

に関してはお客様と社員と協力会社さんに「三方ヨシ」でいきながら、しっかりと利益
を確保し、社内に資金を留保していく事が重要です。②は企業の宿命であり、終りなく進めなければなりません。③については、今、世の中の変化のスピードが凄まじく、市場の変化に対応していけなければどんどん置いていかれます。あっという間に消滅してしまわないように、自らが常に進化していかなければなりません。④はこの5つの課題の中で最も難しい課題ではないでしょうか?これが出来る人は、社内で社長一人だけです。心してかからなければなりません。最後の⑤は、先月のメッセージでも書かせてもらいましたが、世の中の役に立つ事業を展開することで、お客様から支持を得るということです。
『ものつくりを通して人間的に成長し 高い技術力を以て社会に貢献する』という当社の経営理念も、ここを意識しています。石鹸で有名な「花王」という会社には、「本業から離れず、本業にこだわらず」という言葉があるそうです。当社も変化を恐れず、来月も生き残る為の①~⑤に取り組みながら、『世の中の役に立つ存在』でありたいと思います。
「仕事は明るく楽しく真剣に」 来月もまたよろしくお願い致します。

 

株式会社 藤政工業
代表取締役 藤代政宗

 

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