日頃は、弊社の事業に多大なるご協力を賜り、誠にありがとうございます。
いよいよ本格的な猛暑、酷暑がやってきました。ここからあと2ヶ月は、熱中症防止に正面から向き合わねばなりません。「健康経営」という言葉がありますが、従業員の日々の健康と現場の無事故無災害、そしてこの営み(日々の流れ)を経る(続けていく)ために利益を確保するのがまさに経営です。この利益というものは、何かを上手にやると、手元に残ってくれるのですが、この「何か」が、一つではありません。健康を維持するために必要なことが一つではないのと同じですが、まず「作業を安全に行えているか」が問われます。
それから「お客様が満足する品質」を「決められた時間内」に提供することも求められます。これらが当たり前にできるようになる為には、「訓練」が必要です。「送り出し教育」や「新規入場者教育」、作業をやりながら教えていく「オン・ザ・ジョブ・トレーニング(OJT)」、「特別教育」や「技能講習」、などの各種研修による「社員教育」も必要です。
それらの条件を全て満たした上で、自分の会社に利益を残していきます。そして利益が出たなら、今度はその利益をどう使うかです。納税し、従業員に還元し、社内にストックし、未来に投資することをバランスよくやっていく必要があります。会社の大小や、1年で取り扱う金額の大小に関わらず、これら一つ一つに真摯に取り組んでいくことが、企業の第一命題である「存続すること」に繋がります。そしてこれらを上手にやっていく為には、「準備」がとても大切です。準備をしてから行動するのと、行動しながら準備するのとでは、成果に大きな差が出るのは明らかです。
最近、お取引を始めさせて頂いた上位会社様の数社が、現場入場前に一次、二次、三次までの入場予定業者の事業主、または番頭さんクラスを集めて安全教育を受講させ、それらを作業員さんに周知させてから現場に入場させるというスタイルを取られています。DH様の場合は、各支社ごとに毎月の安全衛生協議会を通して安全教育を行っていますし、弊社の場合は、社内の工事会議や事業ごとの安全衛生協議会を通して、皆さんと一緒に安全のレベルの向上に取り組んでいます。日頃のこうした取り組みは、一見、やらなくても何とかなるところかもしれませんし、やったからと言ってすぐに効果が表れるわけでもありませんが、絶対に必要な「準備」の一つだと思います。普段、練習でできないものが、本番で急にできてしまうほど、弊社の能力は高くありません。先月も書かせていただきましたが、
「勝兵はまず勝ちて、然る後に戦いを求め、敗兵はまず戦いて、然る後に勝ちを求める」
です。準備を怠らずに、コトに当たっていきたいものです。
「仕事は明るく楽しく真剣に」来月もどうぞよろしくお願い致します。
株式会社 藤政工業
代表取締役 藤代政宗