日頃は、弊社の事業に多大なるご協力を賜り、誠にありがとうございます。
昼間は汗ばむこともありますが、朝晩はすっかり秋の気配を感じるようになりました。
変わってしまった日本の夏の暑さに私達の意識が順応してきたのか、空調服のおかげなのかは分かりませんが、重篤な熱中症発症者無しで夏を終えられることに安堵しています。
さて、今月から当社では、皆さんをお招きして安全衛生協議会をリモートで開催することになりました。
以前からずっと開催の必要性を感じていたのですが、9月8日にエネルギー開発事業部で労働災害(右足の指2本の骨折 全治3ヶ月)が発生し、労務管理を含めた安全管理を現場の職長だけに担わせる訳にはいかないなと感じた事が重い腰を上げた大きな要因です。鉄骨、太陽光、遮熱、足場と4回に分けて毎月1回、合計4回開催します。
こういった新しい取り組みが、それぞれの部門長からの要望によって実施されるようになってくると、「自走する組織」に近づいていくと思うのですが、現状ではまだまだです。
社員数が多くなるほど、私もいろいろと目が届かなくなってくるので、それぞれの部門長に頼らざるを得ません。ここで部門長に意識してもらいたいと思うものが二つあります。
一つは「気づき」です。「気づき」とは、自分の身の周りのあらゆる出来事から発信されている、とても「微弱な電波をキャッチする」ことです。
これをキャッチするアンテナは、訓練で磨くことが出来ます。それは常にアンテナの感度を上げるよう意識することです。
もう一つは「反応」です。奈良公園にある猿沢の池で詠まれた和歌に、「手を打てば 鳥は飛び立つ 鯉は寄る 女中茶を持つ 猿沢の池」(作者不詳)というものがあります。
主人が手を叩くと、鳥は驚いて飛び立ち、池の鯉は餌をくれる合図だと思って集まってくる。女中(じょちゅう 今風に言うとメイド)は主人が欲しがっていると思い、お茶を持ってくる。という意味で、一つの出来事に対する反応がそれぞれ違うということを見事に表しています。
では、「微弱な電波をキャッチ」した私たちは、次にどんな「反応」をしていくべきなのでしょうか?自分で解決?部下に指示? どちらにせよ、「スルー」、「黙認」、「あきらめ」、「逃避」していてはいけませんね。
「小さな変化」に「気づいて」すぐに「反応」すれば(手を打てば)、大事には至らないことを考えると、経営管理も健康管理も同じです。
自分の健康を大切に思うように、経営も健全な経営を進めていかねばなりません。
そう思って顔を上げ、周りを見回したら全方位から電波攻撃を受けていました!ビビビビビ!!正面から向き合って一つ一つ解決していこうと思う今日この頃です。
「仕事は明るく、楽しく、真剣に!」来月も、どうぞよろしくお願い致します。
株式会社 藤政工業
代表取締役 藤代政宗