日頃は、弊社の事業に多大なるご協力を賜り、誠にありがとうございます。
先月は皆さんにリモートでご参加頂き、安全衛生協議会を開催することができました。
初回とあって、お見苦しい点、お聞き苦しい点等、多々あったかと思いますが、どうかご容赦ください。
参加させてもらった当社社員からは、「勉強になった。」「社内の工事会議の時よりもいろいろな事を考えることができた。」という声も上がっており、おかげさまで社員の成長にもつながっております。
皆様にはお忙しい中お時間を頂戴して恐縮ではありますが、引き続きご参加の程、よろしくお願い申し上げます。
さて、最近、円安や物価上昇のニュースが気になります。
輸入される食料や原材料費の高騰だけでなく、外国人実習生が稼いだ給料も、本国で換金する際、円安が進行している分だけ目減りする中で、日本はいつまで外国人にとって「稼げる国」という立場でいられるのだろうと思いますし、また、皆さんの会社の従業員さんの家計も、当社の社員の家計も圧迫され続けているという現状もあります。
物価が10%上がるなら、従業員への給料も10%上げてあげたいと本気で思っていますが、簡単にはいきません。
かつて経営の神様といわれた松下幸之助は、「好景気よし、不景気さらによし」と言われました。
その訳を松下はこう述べています。「好景気の時は黙っていてもお客さんは買うてくれる。だが、不景気の時はよぉく吟味して、本当に良いものしか買うてくれなくなる。
そこで売り手側はお客さんに買うてもらえるように懸命に努力するようになる。そしていいものだけが売れるようになり、いいものを売れんお店はつぶれていく。だから松下にとっては、「好景気よし、不景気さらによし」なんや。
大体、景気が良くて事業がうまくいってる時に、深ぁく反省したり、懸命に考えたり、必死に取り組むことができる社長など私は見たことがありません。
うまくいってる時はみんな温泉行って、のんびりしよる。(笑)」と。
こういう言葉に触れると、懸命に努力していない自分が本当に恥ずかしくなります。
事故や災害から従業員を守るのは事業主の責務であり、これは法律にも定められていますが、従業員を幸せにしなければならないとは法律にはありません。
これは「義務」ではなく、「こころざし」だからです。
「お客様」から選ばれ、「取引先様」から選ばれ、「従業員」から選ばれ、「社会」からも選ばれる会社となって、選んでくれた人たちに幸せになってもらうという「こころざし」を常に掲げ続けていたいですね。
さぁ、その為に温泉でのんびりすることなく(笑)、「深ぁく反省し、懸命に考え、必死に」事業に取り組もうと思います。
「仕事は明るく、楽しく、真剣に!」来月も、どうぞよろしくお願い致します。
株式会社 藤政工業
代表取締役 藤代政宗