T-MESSAGE VOL.29

日頃は、弊社の事業に多大なるご協力を賜り、誠にありがとうございます。

梅雨明けを間近に控え、いよいよ熱中症の季節が近づいてきました。皆さま、熱中症予防に十分な対策をお願い致します。

さて、6月から第40期が始まりましたが、39期を振り返りますと、とにもかくにも災害を多く発生させてしまった1年間でありました。

今期はとにかく、無事故無災害を達成したいと思います。その為に、従来の仕事の進め方を少し見直していこうと考えています。

というのも、実際に災害が発生するのは現場であり、被災するのは作業員ではありますが、その原因となる「災害の芽」は、もっと前の段階から芽生えていると思っています。準備や計画段階から災害の芽を摘んでいくという事が十分に出来ていなかったから、現場で災害という名の華が咲いてしまったのではないでしょうか?これは、打合せの質や、計画の精度の話だけではありません。実際の施工時期の何か月も前から施工力を確保し、関係者で情報をしっかり共有し実行する。もし計画通りにいかなかった場合の対策として「二の手、三の手」を準備しておくことができるか?という話であると考えます。

計画通りにいかないこともあるでしょうし、不可抗力的な要因の発生により、大幅な計画の変更が必要になってくるなども、あるとは思いますが、といって準備や計画を十分にせず、現場で施工トラブルが発生すれば、間違いなく「うまくいかない」確率は上がります。

今から2500年以上前に中国の孫子が著した、有名な「兵法」では、「勝兵は、まず勝ちて、しかる後に戦いを求め、敗兵は、まず戦いて、しかる後に勝ちを求む。」と書かれています。戦に勝つ為に、勝つ為の方法を確立してから戦を始める軍隊と、とりあえず戦を始めてから、どうやって勝つかを考える軍隊とでは、勝敗は戦う前から分かり切っています。これは大和ハウス工業の芳井敬一社長の「すべては準備で決まる」とも通ずるところです。

もう一つ、「敵を知り、己を知れば、百戦また危うからず。」という言葉も修められています。私たちにとって、施工物件は「敵」ではありませんが、その物件を一番良い形で次工程に引き渡すにはどうすれば良いのか?そしてそれを実行するには、私たちはどんな準備が必要か?といったことを事前によく知って(考えて)おく必要があります。ということで、「まず勝ってから」、戦をするように業務を改善していくことを今期の目標とします。

最後に収支内容の報告です。まだ確定数値は出ていませんが39期も営業損益、経常損益とも利益を計上することが出来ました。これもひとえに、協力業者の皆さまの弛まざるご支援ご協力を頂戴できたお陰でございます。誠にありがとうございました。

「仕事は明るく楽しく真剣に」今期もどうぞよろしくお願い致します。

株式会社 藤政工業
代表取締役 藤代政宗

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