日頃は、弊社の事業に多大なるご協力を賜り、誠にありがとうございます。
さて、あと数日で新しい期が始まります。振り返ると今期 第40期は、いつもの年にも増して、気づきの多い1年でした。それは良い面も悪い面も含めて多くありました。経営は正直なもので、正しいやり方でやっていた事はちゃんと良い結果が出ますし、正しくないやり方でやっていた事は、ちゃんと悪い結果が出ます。生活習慣が悪ければ、必ず心身に悪い結果が出るのと同じです。悪い結果が出るのは悪い原因があるからで、良い結果が出るのは良い原因があるという、とてもシンプルな答えに行きつきます。それは、受注が取れない事でも、工程が滞る事でも、災害が起きる事でも、利益が出ない事でも同じで、みんなそうなるように動いたから、そういう結果が出ているだけなのに、ついついうまくいかない事を他の人や他のもののせいにしがちです。これは「他責(たせき)」といいます。他責の念が強い人で、成功している人は見たことがありません。良くも悪くも因果応報、原因があるから結果があるということです。この辺りを改めて心に刻んで、来期を迎えようと思います。
気づきで言えば、今月21日に、久しぶりに経営セミナーを受講しました。その講師の一言目が、「皆さんの会社はまっしぐらに倒産・廃業に向かって突き進んでいます!」というすごい挨拶から始まりました。「人間も生まれた瞬間に、棺桶に向かってまっしぐらに突き進んでいるのと同じです!」と続きます。二言目もすごい言葉です。でも真実です。実際、企業の生存率でいうと、起業後1~5年後で生存率81.7%、10年後で72%、20年~50年後で55%、50年~100年以上経過すると、企業の生存率は僅か0.96%と、1%にもならないそうです。講師は続けます。「人も必ず最後は死ぬように、企業も最後は消滅します。しかし、消滅の時期をなるべく遅らせるようとする努力が経営努力なのです。しかし、ただ一生懸命頑張るだけでは、企業はつぶれます。頑張るだけではもはや倒産は避けられない時代に突入しているのです。正しい経営努力の方法を学びましょう!」・・・。
かなり熱めの講師でした(笑)。なかなか正面切って、「頑張るだけでは倒産は避けられない」なんて大勢の受講生の前でなかなか言えません。でもそうなんです。「因果応報」です。正しいやり方で経営すれば良い結果が出るし、悪けりゃ悪い結果なんです。
来期も正しい経営、健全な経営を実践することで、良い結果を出し続けたいと思います。学校の勉強ではありませんから、正しい経営とはいっても、何が正しいのか、絶対的な正解は無いかもしれませんが、それを探し続けることが経営というものなのかもしれません。
「仕事は明るく楽しく真剣に」来月もどうぞよろしくお願い致します。
株式会社 藤政工業
代表取締役 藤代政宗