日頃は、弊社の事業に多大なるご協力を賜り、誠にありがとうございます。
寒い日が続きますが、皆様ご健勝のこととお慶び申し上げます。
先週、高校から職場見学希望の電話が入りました。今週の金曜日に来社し、現場見学に連れていきます。
この生徒が当社を選んでくれれば、4月から皆さんと一緒に働かせてもらうことになります。
その節にはぜひ現場で、厳しくも愛情あふれるご指導をお願い致します。
事業を行っていると楽しいこと苦しいこと、いろいろありますが、仲間が増えることはとても嬉しいですし、逆に仲間が去っていくことはとても悲しいです。
この感情は、儲かる儲からないとは別のところにあります。今の世の中、終身雇用はとっくに崩壊しTVでもネットでも転職CMの花盛りです。
より条件の良いところ、より自分のスキルを上げられるところ、より自分のやりたいことが実現できるところ、そんなところに挑戦しようと転職していくことは悪いことではありませんが、私たち経営者にとって肝心なことは、私たちの会社が、そのような思いで入社しようと思われるような就職先、転職先になっているか?という事だと思います。
私たちは顧客からも取引先からも従業員からも地域からも、そしてまだ私たちと出会っていない未来の顧客や未来の社員からも選んでもらわなければなりません。
顧客の満足は従業員の努力で得るものですが、従業員の満足は経営者が大きく関わる所です。
その中で仲間が増えていくとはどういうことか、仲間が去っていくとはどういうことかを、時々真剣に考えます。
様々な事情で会社を去っていくとしても、せめて「この会社で働くことが嫌だから」という退職理由ではないようにしたいものです。
松下幸之助は、「経営者に必要な資質は何か?」と問われると、いつも『素直な心』と答えたのは有名なエピソードですが、「経営をうまく続けていくにはどうしたらいいか?」という質問にもいつも決まって答えた言葉がありました。
それは、『私心を持たない』であったそうです。「あるものをあるがまま受け入れる」、「色メガネで物事を見ない」という意味での『素直な心』というのは意識すればできそうですが、『私心を持たない』というのは、これはなかなか難しそうです。
難しそうですが、逆に、自分のことしか考えてない人が成功するのかと問われれば、皆さんもおそらく「NO」とお答えになるのではないでしょうか?
みんな「自分が一番大切」です。それは、集合写真を見たら誰でも真っ先に自分を探すことからも分かります(笑)。
その「一番大切」な「自分」のことを、「一番活躍させられる」ところが、今、自分がいる場所だと思ってもらえるような会社を作り上げたいものです。
「仕事は明るく楽しく真剣に」来月もどうぞよろしくお願い致します。
株式会社 藤政工業
代表取締役 藤代政宗